水の流れを考慮した美しい社寺建築の蓑甲部分。色は長年経過により緑青(ろくしょう)になりこれまた美しい風合

独自の技術と高い防水性で建物寿命に貢献

建築板金とは、金属の重なりや組み合わせ方によって水の侵入を防ぎ、建物を外的環境から守り、住みやすい過ごしやすい空間を提供できる材料です。そのため、比較的長い期間使用することが予想される公共建物など(社寺建築)に昔から屋根材として使われてきました。

また、『雨仕舞』(あまじまい)という美しい言葉があります。雨仕舞とは、一言で言えば「水処理」のことです。その種類や考え方・工法は様々ですが、基本的に水は高いところから低いところへ流れることを考えて雨仕舞をする。それを表面の板金は言うまでもなく、見えないない内部でも2重3重に工夫しておくのが建築板金です。これらによって建築物の耐久性に大きく貢献します。建築板金は、このような建築物の雨仕舞い、すなわち雨処理の高レベルな施工の技能・技術を有しています。